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10号機 IGCC(石炭ガス化複合発電)

IGCC(Integrated coal Gasification Combined Cycle)石炭ガス化複合発電

 10号機は、空気吹き石炭ガス化複合発電方式を採用し、(株)クリーンコールパワー研究所(CCP)が、実証機による運転試験を2007(平成19)年9月から2013(平成25)年3月まで行い、同年4月から当社が設備を引き継ぎ商用設備として運転をしていました。10号機は令和2年11月16日に廃止となり、現在稼働しておりません。

また、2013(平成25)年6月28日より石炭ガス化運転をスタートさせ、12月8日20時に停止し、中間点検を行いました。この間の連続運転時間は3,917時間であり、これまでのオランダのブフナム発電所が持っていた世界記録3,287時間を大幅に更新いたしました。

IGCCのしくみ

IGCCは、石炭をガス化し、C/C(コンバインドサイクル発電)と組合せることにより、従来型石炭火力に比べ更なる高効率化を目指した発電システムです。

10号機仕様

出 力 25万kW
石炭使用量 約1,700t/日
方 式 ガス化炉 空気吹きドライフィード方式
ガス精製 湿式ガス精製(MDEA)+石膏回収
ガスタービン 1,200℃級
設計熱効率※ 発電端 48%(46%)
送電端 42%(40.5%)

※熱効率は低位発熱量(LHV)基準。カッコ内は高位発熱量(HHV)基準