2011(平成23)年度実証試験状況について

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年度別実証試験研究

2011(平成23)年度実証試験状況について

 平成23年度は7月までは東日本大震災からの設備復旧工事と併せて定期事業者検査を実施しました。その後プラントを起動し、適用炭種の拡大を目指した炭種変化試験やガス化炉後流熱交換器(SGC)伝熱管詰まりへの対応として各種試験を実施しました。

【設備復旧工事】

  • <工事目的>
  • ・東日本大震災(いわき市震度6弱)による被災(津波・地盤変形等)からの設備復旧を図る。
  • <工事結果>
  • ・5月の連休明けから復旧工事を本格化し、7月19日に震災後初起動実施を遂げた。
  • ・早期に復旧可能な設備であることが実証された。

【定期工事】

  • <工事目的>
  • ・設備の法定使用前自主検査完了(設備使用開始)から2年が経過するため、初回定期事業者検査を行う。
  • <工事結果>
  • ・復旧工事と並行し、4月25日~8月12日で初回定期事業者検査を実施。
  • ・対象設備:ボイラー・ガス化炉・液化ガス設備。
  • ・安全管理審査を9月に受審し適合通知を受領。

【炭種変化試験(RUN-14)】

  • <工事目的>
  • ・設計炭以外での瀝青炭を用いた炭種変化試験を実施する。
  • ・SGC伝熱管詰まり状況を確認する。
  • <試験結果>
  • ・青炭(コロンビア炭・ロシア炭・インドネシア炭)を用いた運転を実施した。
  • ・コロンビア炭では50%混焼にてほぼ定格負荷での運転を確認した。
  • ・ロシア炭では専焼にてほぼ定格負荷での運転を確認した。
  • ・インドネシア炭では67%混焼にて175MWでの運転を確認した。
  • ・SGC伝熱管詰まりについては、SGC伝熱管の配置変更を行い運転確認を実施した。
     インドネシア炭運転時に詰まりが発生し、プラント停止をしたが、SGC清掃後に再起動した。