勿来発電所では、地球温暖化対策である低炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギーである炭化燃料や木質バイオマス燃料を使用した発電への取り組みを目指しています。
バイオマス燃料は、燃焼による二酸化炭素排出量がゼロとみなされることから、発電された電力は、環境負荷の低い再生可能エネルギーの利用拡大を目的とした「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づく固定価格買取制度の対象となります。
2007(平成19)年10月より、東京都の下水汚泥から製造される炭化燃料を使用し、2008(平成20)年4月より石炭と混合し、本格運用を開始しています。
この燃料は、石炭の性状とほぼ同じであり、石炭と混合して燃焼でき、二酸化炭素削減効果があります。
2010(平成22)年度は約 5,300トン使用し、年間約 5,600トンの二酸化炭素削減となりました。
(一般家庭約1,701世帯分の削減効果)
なお、震災以降、炭化燃料の受入は中断しておりましたが、2022(令和4年度)より運用を再開しています。
2011(平成23)年 3月より発電用燃料として木質バイオマス燃料(木質ペレット)を導入し、さらに二酸化炭素排出量削減に取り組みます。
2011(平成23)年 1月から試験運用し、2010(平成22)年度は、約 800トンを使用致しました。
木質バイオマス燃料は、製品として使われない
残材を加工成形した固形燃料です。
バイオマス発電のライフサイクルGHGに係る自主的取組等の情報開示について(2023年度分)
2009(平成21)年 6月より発電所サービスビルに太陽光発電設備を設置し、運用しています。
ビルの南側壁面に太陽光モジュールを56枚設置し、総出力は10kWで、ビルの電源の一部として使用しています。