社会調査学科は、一般的な社会学を学ぶ学科ではありません。1年生のときから社会諸調査に焦点をあて、社会調査の仕方や統計の取り方といった専門的な調査手法を学べるのが魅力です。最初に受けた「社会調査概論」では、社会調査の意義やさまざまな社会調査方法といった基礎を、芹沢准教授がきっちり教えてくれました。中原准教授の「社会統計学Ⅰ」では、調査結果をグラフ化して、データを検証。最初は難しいと思ったのですが、先生が、「+-×÷ができれば大丈夫だから、しっかりやってみなさい」と声をかけてくれ、終わってみれば「なるほど、そうか」と理解できました。
食のマーケティングがご専門の清水教授の「社会統計学Ⅱ」は、まるで数学の授業のよう!こんな風に、個性ある先生方からさまざまな社会調査手法を学んでいます。3年生になると自ら企画し、実際に調査をすることになっているので、今からそのときが楽しみです。2年生の夏から冬にかけて実施される「社会体験実習」。これは、企業や地方自治体、NPOなどに出向き、社員や職員の方の実際の仕事に触れながら学ぶというもの。
私が参加することになったのは、近鉄ケーブルネットワーク株式会社(KCN)と共同精版印刷。KCN さんは、サークルで放送研究会に所属するほど放送に興味があるので是非やってみたいと思いました。共同精版印刷さんは、実習のプログラムが多彩で、さまざまな経験ができそうだと思い選びました。
先にスタートしたKCNさんでの実習は、チームを組んで番組を企画・制作するというもの。よいものは、実際に番組として放送されるのです! 俄然、気合いが入ります。ちょうど今週末、撮影現場体験ということで、「高の原」駅周辺での中継に同行させていただくことになっています。これまでラジオという音声分野しか経験したことがないので、未知の映像分野にチャレンジできるのがとても楽しみです。
こうした大学での学びや放送研究会での活動、アルバイトで小学生と触れ合ううちに、将来の職業観が徐々に変わっていきました。入学当初は高校時代に考えていた通り、将来は“マスコミ業界一本”と思っていましたが、子供たちに喜んでもらえる商品をつくるメーカーもいいのではとか、多くの人が利用する公共交通もいいかもしれないな、などと興味の幅が広がってきました。これからもっと多くのことを学び、経験する中で、自分自身の視野が広がっていくのだと思います。
未来のことはまだわかりませんが、大学で学んだことや規定の単位修得で卒業後に取得できる、社会調査協会認定の「社会調査士資格」などを生かして、誰かを喜ばせたり楽しませたりする仕事に就ければと思っています。
“音”だけでリスナーを楽しませるというラジオ。その魅力に惹かれ、自分もやってみたいと放送研究会に入部。先輩や同級生、後輩と一緒に、番組づくりに励んでいます。企画からトークまで、全部を担当しているのが、月一回配信の『ヤネウラ』のコーナー。
友達からは、「めちゃ面白いやん」と評価いただいています。みなさんも奈良大でやりたいことにチャレンジしてみてください。そしてよかったら、“南都710Webラジオ”も聴いてくださいね! Webラジオなので、いつでもお聴きいただけます。