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実証試験
実証試験結果(詳細):平成22年度まで
1) システムの安定性:「石炭ガス化調整試験」
| 検証内容(概要) |
実証試験内容 |
実証試験結果(概要) |
評 価 |
| ・プラント異常時における安全停止 |
インターロック試験を実施し、プラントが安全に停止することを確認
実施時期:2007(H19)年度
状況 :完了
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- ・プラント異常を模擬して安全に停止することをインターロック試験により確認
- <試験項目(抜粋)>
- ・灯油炊き時の総合インターロック試験
- ・石炭ガス焚き時の総合インターロック試験
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システムの安定性を確認目標達成 |
| ・石炭ガスの安全なハンドリング |
プラント運転状態の確認や調整を行うことで、石炭ガスの安全なハンドリングと定格負荷での安定運転を確認
実施時期:2007(H19)年度
状況 :完了
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- ・各種試験や調整を行うことで、石炭ガスの安全なハンドリングと運転状態に異常が無いことを確認
- ・定格負荷250MWにおける継続的な安定運転によるシステムの安定性を確認
- <試験項目(抜粋)>
- ガス化炉
- ・ガス化炉燃料切替試験(灯油→石炭)
- ・ガス化炉運転制御性確認
- ・ガス化炉とガスタービンの協調制御運転
- ガス精製設備
- ・灯油ガス/石炭ガスの通ガス確認
- ・オフガス燃焼炉運転確認
- ・硫黄回収設備調整運転
- 複合発電設備
- ・タービン急速停止
- ・燃料ガス管パージ確認
- ・ガスタービン燃料切替(灯油→石炭ガス)
- ・ガスタービン燃焼調整
- ・蒸気タービン運転状態確認
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2) 設備の信頼性:「2000時間連続運転試験」
| 検証内容(概要) |
実証試験内容 |
実証試験結果(概要) |
評 価 |
・2000時間の連続運転
(夏季3ヶ月間相当)
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2000時間連続運転を実施
実施時期:2008(H20)年度
状況 :完了
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- ・平成20年6月10日~9月17日の間で2000時間連続運転 試験を実施
- ・途中ASUのバルブ損傷に伴いプラントを停止したが、バルブ修理後プラントを速やかに起動して累積連続運転2039時間を確認し、その後点検のためプラントを計画停止
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連続運転の目標は達成したが、今後も継続して中長期的な耐久性等の検証をしていく目標達成 |
3) 炭種適合性:「炭種変化試験」「炭種適合性拡大試験」
| 検証内容(概要) |
実証試験内容 |
実証試験結果(概要) |
評 価 |
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・設計炭以外の複数の炭種を用いた運転とデータ取得
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亜瀝青炭(北米炭、インドネシア炭A)を用いた運転状態を確認
実施時期:2008(H20)年度
状況 :完了
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- ・部分負荷ではあったが、運転パラメータの調整を実施することで亜瀝青炭2炭種(北米炭、インドネシア炭A)を専焼できることを確認し、運転状態のプラント特性データを取得
- ・炭種性状によりガス化炉後流にある熱交換器伝熱管に詰まりが発生する場合有り
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設計炭以外の3炭種の運転状況を分析し、商用機設計に資するデータを取得
ガス化炉後流熱交換器(SGC)伝熱管に詰まりが発生する場合がある
炭種性状に応じてトラブルの発生防止など様々な対応が必要なことが判明
目標達成
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亜瀝青炭(北米炭)を用いた運転状態を確認
実施時期:2009(H21)年度
状況 :完了
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- ・運転パラメータを変更し、再調整を行うことで亜瀝青炭(北米炭)を用いたプラント運転状態を確認
- ・炭種性状によりガス化炉後流にある熱交換器伝熱管に詰まりが発生する場合有り
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設計炭以外の主力炭種拡大や専焼可能な亜瀝青炭拡大を目的とした運転を実施
実施時期:2010(H22)年度
状況 :完了
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- ・運転パラメータを変更し、再調整を行うことで亜瀝青炭(インドネシア炭B)を用いたプラント運転状態を確認
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4) 高効率性:「運転最適化試験」
| 検証内容(概要) |
実証試験内容 |
実証試験結果(概要) |
評 価 |
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効率検証、ならびに商用機にて効率向上が期待可能な項目を検証
実施時期:2008(H20)年度
状況 :完了
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運転パラメーターを調整することにより送電端効率目標42%(LHV)に対して42.9%(LHV)を確認 |
高効率性を確認目標達成 |
5) 耐久性:「耐久性確認試験」
| 検証内容(概要) |
実証試験内容 |
実証試験結果(概要) |
評 価 |
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延べ5000時間運転を実施し、その後の開放点検を行うことにより耐久性を評価
実施時期:2009(H21)年度
2010(H22)年度
状況 :完了
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- ・年間で延べ5000時間運転到達
- ・5000時間耐久性確認試験後の設備点検をしたところ、大規模な設備改造を要する様な致命的な機器損傷は無く、実証設備のIGCC構成が妥当であることを確認
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実証設備のIGCC構成が妥当であることを確認したが、今後も継続して中長期的な耐久性等の検証をしていく 目標達成 |
6) 経済性:「経済性評価」
| 検証内容(概要) |
実証試験内容 |
実証試験結果(概要) |
評 価 |
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運転実績に基づいて、商用機における建設費・運転費・保守費等を総合的に評価し、経済性を評価
実施時期:2010(H22)年度
状況 :完了
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- ・建設費や修繕費は微粉炭火力よりも高いと想定されるが、熱効率の向上や燃料調達費の低減が見込まれる
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発電原価として微粉炭火力と同等以下となる見通しは得られる可能性あり。但し修繕費については、コスト低減に向けて今後の精度向上が望まれる目標達成 |
実証試験結果(詳細):平成23年度以降
1) 信頼性
| 検証内容(概要) |
実証試験内容 |
実証試験結果(概要) |
評 価 |
- ・試験中に実施した対策についての中長期的な耐久性などの検証
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既に実施の設備トラブル対策について耐久など長期的な検証を行う
更に運転をすることで中長期的に発生しうる設備トラブルの未然防止をはかるため設備点検や経年劣化評価を行う
実施時期:2011(H23)年度
状況 :完了
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- ・初期トラブルについては運転試験や定検工事、休転工事において対策箇所の確認を実施。SGC差圧上昇やHRSG発錆以外は現在まで大きな問題なし
- ・中長期的に発生したトラブルとして平成23年度は2件の対策を実施。今度対策箇所の検証を実施予定
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・初期トラブル対策について、中長期的な耐久性などの検証を行い、ほぼ問題ないことを確認 ・新たに発生したトラブルについても、設備トラブル対策の検証を実施目標達成 |
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さらに運転実績を重ねて中長期的な耐久性の検証を行う
実施時期:2012(H24)年度
状況 :完了
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- ・初期トラブルについては昨年度同様に運転試験や休転工事において対策箇所の確認を実施。高頻度作動弁の損傷が確認されたが、材質変更を行い、運転試験を通じて耐久性の確認を実施。その他は特に大きな問題なし。
- ・中長期的に発生した新たなトラブルとして平成24年度は2件の対策を実施。年度末点検にて対策箇所の検証を実施。
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2) 炭種適合性
| 検証内容(概要) |
実証試験内容 |
実証試験結果(概要) |
評 価 |
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瀝青炭(コロンビア炭、ロシア炭、インドネシア炭)を用いた運転状態を確認
実施時期:2011(H23)年度
状況 :完了
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- ・運転パラメータを変更し、再調整を行うことで瀝青炭(コロンビア炭、ロシア炭、インドネシア炭)を用いたプラント運転状態を確認
- ・炭種性状によりガス化炉後流にある熱交換器伝熱管に詰まりが発生する場合有り
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・設計炭以外の5炭種について、運転パラメータ調整による運転状態を確認し、炭種ごとの運転最適化を図った ・熱交換器伝熱管詰まりについては設備面や運用面での対応による対策の効果を確認した 目標達成 |
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亜瀝青炭(米国炭)や瀝青炭(カナダ炭)を用いた運転状態を確認
実施時期:2012(H24)年度
状況 :完了
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- ・運転パラメータを変更し、再調整を行うことで亜瀝青炭(米国炭)、瀝青炭(カナダ炭)を用いたプラント運転状態を確認
- ・ガス化炉後流の熱交換器伝熱管詰まりは、伝熱管の一部改造による設備面での対応や高圧除煤装置等の運用面での対応により、SGC伝熱管詰まり対策の効果を確認した
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3) 経済性
| 検証内容(概要) |
実証試験内容 |
実証試験結果(概要) |
評 価 |
- ・設備点検のサンプル数を増加させつつ、微粉炭火力並みのコスト実現に向けての検討
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運転実績・点検実績に基づいて、商用機における建設費・運転費・保守費等を低減させるための検討を行う
実施時期:2011(H23)年度
状況 :完了
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- ・ガス化炉後流にある熱交換器の容積低減を図る方策を検討
- ・点検周期の延伸化について見直しを検討
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・熱交換器容積低減方策が問題ないことを確認し、設備の容積低減が可能となる見通しを得た ・設備点検、運転試験、設備トラブルを通じて、点検周期や点検範囲の精度向上を図った 目標達成 |
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さらに運転実績・点検実績を重ねて費用低減に関する検討を行う
実施時期:2012(H24)年度
状況 :完了
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- ・ガス化炉後流にある熱交換器の容積低減方策を一部実施し、伝熱性能に問題ないことを確認
- ・点検周期の延伸化について引き続き見直しを検討
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